先日新宿に出たついでにNikonのフォトギャラリーに行ってきた。
写真展って正直自分の好みによるので当たり外れがあると思うんだけど、行ってきた写真展は凄く興味深いものだった。
『鉄道写真展』
よくあるやつだ。
では何が興味深いかというと、ただの鉄道写真という訳ではなく、煙突のある街というコンセプトにそった企画であったこと。
1枚1枚に鉄道と煙突が必ず入った写真展。
そしてただ入っているだけではなく、ひとつひとつの作品性も色んな手法だったり、場所だったりと完成度の高いものだった。
在廊していた撮影者こそなんてことないおっちゃんだったんだけど、そのおっちゃんがそれらを撮ったという事実にも刺激を受けた。
鉄道写真あるあるなんだろうけど、その求める1枚に費やすエネルギーは、その一瞬を切り取るスナップとは全然違うもので、三脚を構え何時間もその場にいるのがザラなんだとか。構想に10年、撮影期間に3年以上って言ってた。
自分も過去に団地写真と、地元北見の写真を本にまとめた経験があるので思うんだけど、何かを表現しまとめるうえでコンセプトって本当大事だと思う。
そしてコンセプトがあると、おそらく撮りたいものが明確になり、撮影欲も増す。
(これに限ってはコンセプトありきで写真撮らないので想像だけど。)
ちょっと話は変わるけど、コンセプトを持たず撮影をしても、自分の好みで撮る写真って自然に趣旨が偏ると思う。自分でいうと団地写真とか多いよねみたいな。
過去に撮ってる枚数が多ければ多いほどその方向性は如実に出て、悪く言えばワンパターンで、よく言えば方向性が定まっている。要するに撮影枚数が多い場合、それらの写真を改めて見てみれば、自分の好みも再確認出来るし、数がある分コンセプチャルにまとめやすい。
それがただ花というコンセプトだとあまりにも普通過ぎると思うんだけど、それに何かフックを絡めたりすると途端に目新しさが出て、見る側をも楽しませたりするんだと思う。
そしてそんな事を思いながら、自分のストレージの中を眺めながらこんなコンセプトでまとめてみた。
フォトコンセプト【ONE COLOR】
ってネタではあるけど、たまたま手元にある写真ですら、こういうまとめ方が出来たりするんだし、一度見直して何かまた作ってみるのもいいかなって思ったり。
そう。なん方向か構想だけはある。
まとめるか、それに沿って追加するかは気が向いた時に。