久しぶりにフィルムを現像したら夏が写ってたんだけど、さほど夏っぽくもなかった。
そんな2017 夏。
何となく撮ってしまった人たちの排出。
先日アップしたオールドレンズで撮った写真に対し、そこで出てる懐かしく感じる雰囲気はオールドレンズによるものなのかという質問があった。
オールドレンズと使用するとそういう写真が撮れるという誤解を与えるのは、今後オールドレンズを購入する方に対し良くないと思い、このブログにて回答させて頂きたいと思う。
で、結論からいうと、オールドレンズを使ったからといって、オールドな感じになる訳ではない。
本来なら当ブログは何となく写真を垂れ流しているだけの場所で、解説サイトではないんだけど、今日は誤解を招きかねないという責任もあるのでmae風lightroomの現像の仕方ってのを公開してみようと思うよ。
そして少しレンズの話に戻るんだけど、自分の持っているオールドレンズで得られるものは、おそらく描写の甘さとフレアの耐性の無さ、それとレンズ特性の色の出方(ここが一番曖昧)。
で、オールドの解釈に決まりはないので俺的な部分はあるけど、現像時の個人的にオールドに近づける手段として、下記が上げられる。
これらプラス、撮る時の自分のしっかりとしたイメージ。
以上の条件が当てはまればオールド感はある程度成立する 笑
次に、このブログを書くために撮ってきた職場の近所の写真をアップしてみた。
これが全く現像してない生の状態。
要するにオールドレンズで撮った生データはこう写る。(露出は自分次第。。)
※当然カメラ内現像(何かしらのエフェクト)を施した場合はその限りではなく、あくまで生データ。
これに上記の調整を加えてみる。
その際いじった設定は次の通りだ。
◎基本補正
・露光量 0
・コントラスト +58
・ハイライト +17
・シャドウ +15
・黒レベル -36
※ホワイトバランス、彩度等は好みによって調整
・ハイライト -45
・ライト +40
・ダーク -20
・シャドウ -10
そして次のグラフに注目
トーンカーブを使いこなせてる人はピンとくるかと思うが、トーンカーブの線、左下がシャドウ、右上がハイライトとなっているので、ここを上げることによって全体的にシャドウ部から少し浅くなる。
次に
◎HSL / カラー / B&W
正直ここは好みだ。
写したものによっても変わってくる部分。
自分はHSLにて調整。
色相
・レッド +10
・オレンジ +6
・イエロー +10
・グリーン +15
・アクア -15
・ブルー 0
・パープル +8
・マゼンタ +15
彩度
・レッド 0
・オレンジ -5
・イエロー -5
・グリーン -20
・アクア -35
・ブルー -25
・パープル -25
・マゼンタ -25
輝度
・レッド -7
・オレンジ +10
・イエロー +7
・グリーン -6
・アクア 0
・ブルー 0
・パープル +8
・マゼンタ +10
◎明暗別色補正
ここはシャドウ部分のみ彩度を7に調整。
ようするに暗部に赤みを足した。場合によってはハイライト部分にも色入れたりもする。
◎ディテール
自分は普段この項目はあまりいじらない。
ノイズ軽減の調整による、ディテール潰れはあまり好きではないので。
◎レンズ補正
◎変形
共に触らず。
◎効果
・切り抜き後の周辺光量補正
周辺光量を落とすとオールド感は出るけど、トイっぽさもでるので俺はいつも触らず。(使用レンズが古くて勝手に落ちる事は多々あるが。。。)
・粒子
適用量 60
サイズ 49
粗さ 35
ここで粒子感を出す。粒子が乗ると絵が少し甘くなるんだけど、それもまたオールドだ。ただ上記の数値はおそらく写真が持っているピクセル数に左右される部分だと思うので、解像度が低いデータの場合強く出過ぎるはずで、そこは要調整。
とまぁ、当サイトの趣旨に合わずごちゃごちゃと書いたけど、
要するに上記の設定を反映するとこうなる。
オールド感、感じてもらえただろうか?
当然もっとコテコテにイジることも出来るが、そういった場合いずれ振り返った時にゲンナリする事が多いので、俺の場合やり過ぎない事を意識している。
そしてLightroomのいい所は、この現像設定を他の写真に割り当てることが出来るほか、その設定をプリセットとしてとっておくことも出来る。
それによって同じ環境化で撮った前後の写真などは一瞬で現像する事が出来るのだ。
よく写真は撮って出しって部分にこだわる人がいるけど、そのこだわりは何の足しにもならなくて、1枚の写真に対し突き詰めていく事ってすごく大事な部分だと思うので、ガンガン自分色に仕上げて現像したらいいと思う。
ちなみに上記写真にさらにオールド感を出そうと思うとこうなる。
やった事は、シャドウ部の赤みを更に増した。
最初の箇条書きにあった色かぶりの部分。
他にも色んな調整の仕方も当然あって、俺自体も上記だけに限ってるわけでもないんだけど、大事なのは仕上がりをイメージして、そこに向けて詰めて行くということ。
これらを理解すればオールド風に限らず、色々な現像が出来るようになるはずだ。
なんかごちゃごちゃ設定が面倒だと思ったアナタ。
そんなアナタの為に、今ならなんと!
下記URLに今のプリセット(赤み増しバージョンを含む2種類)をアップしたよ。
ダウンロード期間は今からちょうど1週間。是非試してくださいまし。
※オールドレンズを使用してなくとも効果は得られるよ。
http://firestorage.jp/download/a01fde5cbc2b0b5c566348bb1dea2df8ca4bca99
もしやってみたという人がいたら感想教えてくれると喜ぶよ。
ではでは。
相変わらず撮り散らかしただけの記録の回。
手抜きではなく、これが当ブログのスタンダード。
使用している29mmというオールドレンズ、わりと寄れるという意味ではFA31mmより使いやすいという。。。
別に自転車フェチでもなんでもないけど、スナップをなりわい(してないけど)としていると、自転車の写真は撮りがちだ。
今日はそんな自転車スナップを無理くりまとめてみた。
Gの下に置いてある自転車は、おそらく意図したものではなくただの買い物客のものだと思うが、凄くバランスがちょうどいい。
見上げた上に自転車。一体どういうつもりかってちょっと思った。
吊るされた自転車。何か事情があるのだろう。
タイヤ細いからホイール痛むとか?
自転車があって当然な写真を撮ってしまった。
この古さがたまらない。
俺の目の前で突然自転車を乗り捨てた子どもは、脇にある駄菓子屋に駆け込んだ。
そこで引いたクジが当たったらしく、この写真のあと、絵に描いたようにゴキゲンで去っていった。
大井町周辺の商店街。 駐車の仕方が斬新な町だと思った。
そんな俺はもう何年も自転車にまたいでいない。
知っている人は知っているだろうけど、自分結構コインランドリーが好きな側の人間で、時々利用している。なんせ今使っているカメラの一枚目の写真がランドリー内だったくらい。とはいえ、お気に入りだったランドリーは過去に幕をおろしたんだけど。
別に洗濯機が無いわけではないので、主に使うのは乾燥機。
そして何よりその空間が好きなのである。
コインランドリーという空間は、本当にアカの他人が共存する場で、色々な人が出入りする。そして勝手な想像だしうまく言えないんだけど、その出入りしている人たちは、その辺ですれ違う人や、飲食店に座る隣の人たちとは何か違うものを背負い込んでいるような気がするのだ。
凄く閉鎖的な空間の中、各々が目的のためだけに行動し、言葉を交わすことはほぼなくて、洗うという行為が目的であるはずなのに、どこか目的もなくみたいな空気すら発せられる。そんな無音の中に洗濯機が回る音だけが鳴り響くのだ。
そんな空間のどこが好きなのか。
おそらく、だからこそ色々想像を掻き立てられる所なんだと思う。
写真は今だオールドレンズ。なぜなら外すという行為が面倒だから。
写真をやっていると、ふと落ちる影に魅了される事があるんだけど、もちろんそれは陽に照らされるからこそ落ちるもの。
PENTACON 29mm F2.8
光と影とはどこの誰が思いついたのか分からないけど、うまいこと言ったもんだと思う。その切り離せない密接さがきっと何かくすぐるんだと思う。
さてさて、先日1年以上ぶりにオールドレンズを引っ張り出した。
K-1になってから初めて付けた。 逆光時に現れるフレア以外でオールドレンズらしさってどこまで出てるのか正直分かってなかったりするんだけど、それでもオールド付けてる感は出る。気分で。
実はPENTAXはオールドレンズを使う上で2つのアドバンテージがある。
まずはオールドレンズが数多く存在しているM42というマウントが、銀色の輪っかをかますだけで付けれちゃうこと。
というのは、PENTAXの一眼レフは他社に比べ、昔からマウントに変更がなく、そこがユーザー思いのいい部分なんだけど、それ故にマウント側の口径が一緒。
現行マウントはスクリューじゃないから、輪っかで対応みたいな。
変にレンズが伸びる的なアダプタがいらない。
そしてこれで十分。マウント合えばいいだけなんだもん。
それともう一つ。これがでかい。
手ぶれ補正がボディ側にあるため、レンズを選ばない。
オールドレンズに限らず、レンズに手ぶれ補正なんて必要ない。
それってもの凄いアドバンテージだと思う。
要するにさっきの輪っか買って、カメラのキタムラとかハードオフで中古の数千円レンズつけちゃえば、オールドレンズが軽々しく楽しめるわけだ。
そんなオールドレンズで人を撮りたくて、急に掘り出してきたわけです。
『花って興味無さそうだよね』
そんな決めつけでお誘いを敬遠されがちだけど、実際はそんな事もなくて、たまにはお花屋さんだって行くし、このブログでも植物というカテゴリーが一応ある。
カテゴリ分けというか整理が苦手で、大抵のカテゴリーは雑に散らかってるけども。
話を戻すと興味がないんじゃなくて、花って撮り方の幅を知らないんだと思う。
要するにこう写るよなっていうのが想像できちゃうとわざわざ撮ろうと思わなくて。
だけどカメラを趣味としている以上、そういう場所にわちゃわちゃと友達たちと足を運ぶのは嫌いじゃない。
でも本当は一輪のひまわりを乾くまで家で飾っているくらいの温度が好きだ。
ひまわり畑なんて10年以上ぶりに来たよ。
ゴミ箱をWikipediaで調べてみたことはあるだろうか。
まず調べる事はないだろう。役割を知らない人はいないだろうから。
ゴミ箱とは役に立たなくなってしまった不要なゴミを入れて一時的に集めておくための容器なんだそうな。
いや、知ってるよね。
それよりも「役に立たなくなってしまった不要な」ってのはゴミの説明であって、ゴミ箱ってのは「一時的に集めておくための容器」だけに集約されてるよね。
そんな事よりも「役に立たなくなってしまった不要な」って言葉になんだか悲しくなった。ゴミにするもしないも自分次第です。
今日の写真は、ここ一週間で見かけたそんなゴミ箱が、いつもよりちょっとだけ主役な写真。
新橋で見つけたセンターなゴミ箱。AKBでいえばもっとも優れた場所に位置する彼はアートの如く傘で飾り、もはや彼本来の役割を果たしていない。
夜、家路に付く前に見かけたゴミ箱。おそらくいつも通り置かれているんだろうけど、その時の心の余裕で、ちょっと違って見えるもの。なんとなくいつもよりちょっと印象的に映ったのが二日前の夜。
たった一週間で見かけた二箇所のゴミ箱。過去にも何度か撮ってるし、ゴミ箱を撮りまとめるってのも面白いのかも。
昨日他の写真をアップするって書いたので、アップしてみた。
花火って鮮やかで儚くて。
そんな現像をしがちなのでひねくれ者な自分は、浅めな現像。
その他は特に語ることなし。
もう少し夏続くといいな。
日時は少し遡って8月5日。
いたばしの花火大会に行ってきた。
ちゃんとした花火を見るのは何年ぶりだろうか。
ましてや三脚を持ち出したのなんて、カメラを始めてから初めてだ。
花火は心に焼き付けるものだと思っているので(今回は撮影企画にお呼ばれして行ったけど)。
自分の中で、写真はファインダーを覗いて撮るものという、ちょっとしたこだわりみたいなものがあるんだけど、今回だけは極力ファインダーを覗かないようにした。
花火って瞬間的なものだから、必死になればなるほど心に残らないし、花火をファインダーや液晶でみるなんて勿体無い。
やっぱりその時の感動はしっかり心に残したいから、打ち上がる場所さえわかれば、そこをフレーミングしておいて、適当に長秒でシャッターを切ればなんとかなる。
(花火より撮影に重きを置くなら、その都度狙うべきだけど)
この写真はその時凄く心に残った1枚。
ちょっと下の花火がうるさいなとは思うけど、適当に撮っているから仕方ない。
一本の光線が、四方に広がっていくそのさまは、本当「君の名は」の様で、頭の中でRADWIMPSの「スパークル」が流れた。
君の名はでいうと、もっと散った花火が固まってる写真の方がそれっぽいんだけど、こっちの写真の方が、一つ一つの粒がキラキラとまるで宇宙の様だったのでこっちを採用。
前回設定の公開に反応があったので、一応載せてみると、今回は F10 6秒 ISO160だ。
花火の場合、花火そのものの光量は多いので、開放値で撮るよりも、長秒で背景に露出を合わせる。その時のシャッターを開いた分だけ、花火の軌道が写る。
6秒だと長すぎだよと思う場合は、その分の露出をISOなり絞りなりで稼ぐことが出来る。
ちなみに今回のレンズは普段常用してるヤフオクで買った千円レンズ(FA28-80mm F3.5-5.6)。
ここにアップすることでどれだけ劣化するか分からないけど、安物でもわりと写ってくれるもんだなって思った。
明日もう少しスナップ的な花火もアップしてみようと思う。
追記:やっぱりここにアップするとぼやけるのね。。。
週末豪雨になったおかげで、多摩川の花火大会が中止になったらしい。
その大会に動いたお金は4億で、消費期限が短い花火は再利用不可により廃棄。
花火師さん大変そう。。。
なんて思ってたら、今花火一本で食っている人は稀で、土木系、建設系等の季節労働なんだとか。そして保険も降りるので損害はそれである程度賄えるんだそう。
そういった話はさておき、その時俺は何していたかというと、
川越で呑気にピザ食ってた。タバコを吸いに外に出たら雨が降ってたのでパシャリ。
設定は1/1,600秒のF5.6のISO10000
明るい望遠レンズは明るいというだけで凄く高くなるんだけど、
俺が使ったのはヤフオクで落札した8,000円のレンズ。
最も明るくてF5.6だ。
でも経験上シャッタースピードは1/1,000秒以上ないと水はブレる。
そうするとISOで補うしかない訳だけど、さすがにISO10000は心苦しい。
とはいえ限界だったのでそれで撮ったけど。
本当は1/2,000秒のISO6400で抑えたかった。
まぁそれでも車のライトがうまく雨粒を照らしてくれたので、粒感がわりと出た。
ここにアップすることで更にネムくなるだろうけど、良しとしよう。