日々撮り散らかし。

日々撮り散らかし、日々更新し散らかします。使用カメラはPENTAX K-1。写真は雑食、スナップ・風景・ポートレート等まさに撮り散らかし。

オールドレンズがオールドである為に。『Lightroom現像(保存版)解説』

先日アップしたオールドレンズで撮った写真に対し、そこで出てる懐かしく感じる雰囲気はオールドレンズによるものなのかという質問があった。

 

オールドレンズと使用するとそういう写真が撮れるという誤解を与えるのは、今後オールドレンズを購入する方に対し良くないと思い、このブログにて回答させて頂きたいと思う。

 

で、結論からいうと、オールドレンズを使ったからといって、オールドな感じになる訳ではない。

 

本来なら当ブログは何となく写真を垂れ流しているだけの場所で、解説サイトではないんだけど、今日は誤解を招きかねないという責任もあるのでmae風lightroomの現像の仕方ってのを公開してみようと思うよ。

 

そして少しレンズの話に戻るんだけど、自分の持っているオールドレンズで得られるものは、おそらく描写の甘さとフレアの耐性の無さ、それとレンズ特性の色の出方(ここが一番曖昧)。

 

で、オールドの解釈に決まりはないので俺的な部分はあるけど、現像時の個人的にオールドに近づける手段として、下記が上げられる。

 

  • 色が浅い
  • 暗部が浅い
  • かぶ
  • 粒子感

 

これらプラス、撮る時の自分のしっかりとしたイメージ。

 

以上の条件が当てはまればオールド感はある程度成立する 笑

 

 

次に、このブログを書くために撮ってきた職場の近所の写真をアップしてみた。

 

f:id:hibi-mae:20170906113800j:plain

 

これが全く現像してない生の状態。

要するにオールドレンズで撮った生データはこう写る。(露出は自分次第。。)

※当然カメラ内現像(何かしらのエフェクト)を施した場合はその限りではなく、あくまで生データ。

 

 

これに上記の調整を加えてみる。

その際いじった設定は次の通りだ。

 

◎基本補正

・露光量 0

・コントラスト +58

・ハイライト +17

・シャドウ +15

・黒レベル -36

※ホワイトバランス、彩度等は好みによって調整

 

トーンカーブ

・ハイライト -45

・ライト +40

・ダーク -20

・シャドウ -10

 

そして次のグラフに注目

 

f:id:hibi-mae:20170906104026j:plain

 

トーンカーブを使いこなせてる人はピンとくるかと思うが、トーンカーブの線、左下がシャドウ、右上がハイライトとなっているので、ここを上げることによって全体的にシャドウ部から少し浅くなる。

 

次に

HSL / カラー / B&W

正直ここは好みだ。

写したものによっても変わってくる部分。

自分はHSLにて調整。

 

色相

・レッド +10

・オレンジ +6

・イエロー +10

・グリーン +15

・アクア -15

・ブルー 0

・パープル +8

・マゼンタ +15

 

彩度

・レッド 0

・オレンジ -5

・イエロー -5

・グリーン -20

・アクア -35

・ブルー -25

・パープル -25

・マゼンタ -25

 

輝度

・レッド -7

・オレンジ +10

・イエロー +7

・グリーン -6

・アクア 0

・ブルー 0

・パープル +8

・マゼンタ +10

 

 

◎明暗別色補正

ここはシャドウ部分のみ彩度を7に調整。

ようするに暗部に赤みを足した。場合によってはハイライト部分にも色入れたりもする。

 

◎ディテール

自分は普段この項目はあまりいじらない。

ノイズ軽減の調整による、ディテール潰れはあまり好きではないので。

 

◎レンズ補正

◎変形

共に触らず。

 

◎効果

・切り抜き後の周辺光量補正

周辺光量を落とすとオールド感は出るけど、トイっぽさもでるので俺はいつも触らず。(使用レンズが古くて勝手に落ちる事は多々あるが。。。)

 

・粒子

適用量 60

サイズ 49

粗さ 35

ここで粒子感を出す。粒子が乗ると絵が少し甘くなるんだけど、それもまたオールドだ。ただ上記の数値はおそらく写真が持っているピクセル数に左右される部分だと思うので、解像度が低いデータの場合強く出過ぎるはずで、そこは要調整。

 

 

 とまぁ、当サイトの趣旨に合わずごちゃごちゃと書いたけど、

要するに上記の設定を反映するとこうなる。

 

 

f:id:hibi-mae:20170906112634j:plain

オールド感、感じてもらえただろうか?

当然もっとコテコテにイジることも出来るが、そういった場合いずれ振り返った時にゲンナリする事が多いので、俺の場合やり過ぎない事を意識している。

 

f:id:hibi-mae:20170906113945j:plain

 

 

そしてLightroomのいい所は、この現像設定を他の写真に割り当てることが出来るほか、その設定をプリセットとしてとっておくことも出来る。

それによって同じ環境化で撮った前後の写真などは一瞬で現像する事が出来るのだ。

 

 

f:id:hibi-mae:20170906114242j:plain

 

よく写真は撮って出しって部分にこだわる人がいるけど、そのこだわりは何の足しにもならなくて、1枚の写真に対し突き詰めていく事ってすごく大事な部分だと思うので、ガンガン自分色に仕上げて現像したらいいと思う。

 

ちなみに上記写真にさらにオールド感を出そうと思うとこうなる。

 

f:id:hibi-mae:20170906115122j:plain

やった事は、シャドウ部の赤みを更に増した。

最初の箇条書きにあったかぶりの部分

 

他にも色んな調整の仕方も当然あって、俺自体も上記だけに限ってるわけでもないんだけど、大事なのは仕上がりをイメージして、そこに向けて詰めて行くということ。

これらを理解すればオールド風に限らず、色々な現像が出来るようになるはずだ。

 

そして最後に

なんかごちゃごちゃ設定が面倒だと思ったアナタ。

そんなアナタの為に、今ならなんと!

 

下記URLに今のプリセット(赤み増しバージョンを含む2種類)をアップしたよ。

ダウンロード期間は今からちょうど1週間。是非試してくださいまし。

※オールドレンズを使用してなくとも効果は得られるよ。

 

http://firestorage.jp/download/a01fde5cbc2b0b5c566348bb1dea2df8ca4bca99

 

もしやってみたという人がいたら感想教えてくれると喜ぶよ。

 

ではでは。