以前からフィルムの現像も結局のところデジタル補正だし、出す場所によってどのくらい違うものなんだろうって気になっていたんだけど、調べても出てこないので他のフィルムの現像ついでに、自分で試してみた。
これがどのくらいの人の参考になるか分からないけど人柱的テスト。
出したのはMAMIYA 645初撮りに使った「FUJIFILM PRO400H」。
そしてなかなかの違いが出たので、ここでご報告。
まず、最初現像に出したのは街のプリント屋(下北沢 ヒロセフォトショップ)さん。
下記画像の為にAとする。
ここは対面なので、現像時に「カラー補正無し」と大きく露出が転んでいるものに対してのみ「露出補正」というカタチでお願いした。ここに出す時はフィルムの特徴を見たくていつもカラー補正無しで出している。ブローニーの現像も即日最速1時間というのがありがたい。
フィルム1本現像+CDデータ書き込み(2Lサイズ)で1,404円。
次に出したのがネットプリント。
以前同フォトブロガーアムロさんに教えてもらった桜カメラさん。
下記画像の為にBとする。
こちらはそんなに上がりを急いでない時に利用していて、何と言っても値段が安い。
フィルム1本現像+CDデータ書き込みで410円(プラス送料500円)。
一本で出しても494円安いんだけど、複数本出した方が当然お得。
では次に、実際の現像結果。
上がA、下がB
上がA、下がB
上がA、下がB
違いが分かるだろうか?
Aで出した方は、FUJI PRO400H特有の青味が出てるのに対し、Bの方は、色・濃度が調整されナチュラルな仕上がり。
さらに最後の写真をもっと分かりやすく人を中心に二分割。
左がBで右がA
露出に関してはA・B共に補正されてるはずなんだけど、アンダー部分の濃度がここまで違う。これはおそらく現像した人の好みが出ているんだろう。そして興味深いのが写真のズレ。お互いノートリミングで合わせてるんだけど、ここまでズレる。フィルム現像って隅から隅まで目一杯スキャンされてないんだなーって思った。まぁ、そんなギリギリな構図の撮り方はあまりしないから影響はないけど。
最後に。
どちらが正しいとかそういう話ではないし、そもそも当時のフィルムも限りなく見た色に近づけるって所に技術をおいていただろうし、色がかぶっている(というとネガティブな言い方だけど)のは正解ではないのかもしれない。
とはいえこれだけデジタルが進化し、ホワイトバランス一つで、印象を変えられるようになった今、フィルムの特長のそれも表現の一つ。さらに言えばラボ選びからその写真の表現は始まっているのかもしれない。そんな事を考えると写真って更に奥深い。。。