今日の写真は以前上げた「モクモク村のけんちゃん」の続編にあたるもの。
要するに7月に撮った写真だ。
元々工場が好きだというのは前回公言した通りなんだけど、別に赤白の煙突に魅せられてこの地を訪れた訳ではなかった。
場所は静岡県富士市。車で東名高速を使うと度々視界に入ってきて気になっていたので行ってみたのだ。この富士市という場所、名前からして富士山が代名詞な街なのかと思いきや、元々は製紙の街として栄えたらしく、それゆえにパルプ工場が多いのだとか。
近年工場夜景がやたらと流行っていたけど、写真の様に日中の工場も十分に見応え十分で、その造形や配色、それに侵食するサビ感なんかは夜景とは違う魅力を感じると個人的には思っている。
そしてこの工場が面白いのは、駅の頭上にそびえていると言うことだ。
老若男女、工場と共に生活しているんだなっていうのは、前回の記事文末につながる所。
ちょっと前置きが長くなったけど、今日の写真テーマは生活の中にある工場。
全国各地の工場地帯を熟知しているわけではないので、工場のイメージが川崎とかだったりするんだけど、工場がこんなに生活に寄り添う街ってなんか不思議だななんて思いながらシャッターを切り続けた。
工場地帯といえば、あまり体によくなさそうだったり、治安が悪かったりというイメージが先行して、ファインダーの中に映るのはグレーだったりするんだけど、この街は嫌な感じもなく、凄くのどかに感じたのはこの日の天候によるものだったのだろうか。
こういう自分の日常にないちょっとした違和感がなんか好きだ。