タイニーハウスという言葉を聞いたことはあるだろうか。
直訳するとちっちゃな家という意味だ。
2000年頃アメリカで注目され始めた、シンプルかつミニマルな暮らしを実現する一つの形で世界中で浸透してきているのだとか。
そんなタイニーハウスをモチーフにしたホテルが横浜にあった。
別にシンプルに泊まりたいとかそんな思いではなく、
どちらかというと他と比べてシンプルに安かったので泊まってみた。
とはいえ別に説明的に写真は撮ってないので気になる人は下記URLへ。
そしてこのホテルなんだけど、立地がかなりいわくつきなんだよね。
知る人ぞ知る横浜の暗黒街、黄金町・日ノ出町の赤線地帯にあって、当時京浜急行電鉄の高架下にはバラック小屋のちょんの間が関東屈指と言われるくらい立ち並んでいた場所だ。
それが2005年に神奈川県警で行われた「バイバイ作戦」により売春が一掃され、その後地域住民たちの努力により、今は新たな街づくりの一つとしてアート活動が行われていて、このホテルもどちらかというとその一環で、高架下に何台かのトレーラーを並べ、ホテルとカフェを営んでいる。
さて、泊まってみた感想としては好奇心で泊まる分には非常に面白いとは思うものの、旅の疲れを癒やす宿としての機能性は持ち合わせていないと思う。
箱のスケールから、シャワーこそあるけど、冷蔵庫もなければ寝床も非常に窮屈で硬く、夜朝問わず電車が通過するたびに騒音も気になる。
ただそれでも好奇心が上回れば一つのイベントして泊まってみてはどうだろう。
ちょっとしたキャンプみたいな感覚で。