昨日から東京は日中シャツ1枚で歩いていても寒くないくらい温かく、桜のピークも過ぎ、あちらこちらでほんのり温かい風に乗り桜が舞っている。
おそらく写真を撮る人は花の中でも桜の写真をよく撮ると思う。
自分も例外ではなく、特にどこか遠方に撮りに行こうとは思わないまでも、近所の桜の写真を撮りに回った。俺はいわゆる名所よりも、生活に寄り添った桜が好きだ。
写真は校庭に咲く桜。
校庭と桜、出会いと別れ、そんな風物詩的なイメージが付きまとう桜だけど、実際北海道で育った自分はイメージこそあるものの、そういう寄り添い方をしたことがない。
まず第一に北海道の桜のピークは5月だ。
出会いも別れも終わったあとだ。
そして桜の木を校庭に植えている学校ってあまり多いイメージがない。
そもそも桜に対する温度差が本州と違う気がする。今でこそ分からないけど、少なくとも自分が北海道にいる時、花見というのはサザエさんの中でのお話だった。
なんとなく気になってなぜ校庭に桜なのかを調べてみた。
校庭に桜の木が植えられるようになったのは明治時代からで、どうやらその頃の桜は「パッと咲き、パッと散る潔いもの」というところから、軍人のイメージと重ねられ、日本帝国軍人の象徴とされていたようで、子供たちにも桜を通して軍人精神を植え付けるために各地の学校にも植えられるようになったんだとか。
あっという間に散る桜は儚いなーなんて思ったりはしてたけど、桜の木にそんな意味があるとは思いもしなかった。
今日から新年度。
我が職場は先週とで何か変わるという事もなければ節目でもないけれど、明確に春を感じる時期なので、有意義に過ごせたらなと思う。