寒い時期、春の到来を指折り数えていたら、早いものであっという間に春が来た。この年になると時の流れの速さをつくづく感じる。そして今年も我が家に杏子の花が咲いた。
家を買って二度目の春、去年は家の中がまだ落ち着いていなかったため、庭の方に目を向けだしたのは夏に差し掛かった頃で、春の頃はまだ手つかずで区分けもなく雑草も生え放題だった。
今年は去年から色々していたこともあり、土の状態からの春を楽しんでいる。
まぁ楽しんでいると言っても、生えてくる雑草を観察したり抜いたりしているくらいだけど。でもそんな自分だけの空間が外にあるという感じがなんだか楽しい。
うちの杏子は3月9日に開花した。世間の桜より1週間程度早い印象だ。
杏子に限った事ではないけど植物って一度咲き始めるとあっという間に次々と花を咲かせ満開を迎える。
ただ桜と違って杏子の花は、下から見上げるより上から見下ろす方がキレイだ。
これは密集度の問題だろうか。桜のようで桜の変わりにはなり得ないんだなって改めて感じた。庭の春とか言っておきながら杏の花はバルコニーでばかり堪能した。
そして開花から3日で満開を迎え、一週間後の3月19日に全部散った。
杏子の花は桜よりも短命だ。
更にいうとそこからすぐに緑の葉が茂り、今はもう既に実をつけている。
庭を持って植物と向き合い、その面白さに気づきつつそうやって老け込んでいくのだなと思う今日このごろ。