今でこそリュック一つ背負って何度か行ったこともある海外だけど、初めて海外に行ったのもそんなに前の話ではない。
元々北海道で育った自分は、何なら本州すら大旅行じゃん。なんていう時代に育ったと思うし、現に周りもせいぜい行っても沖縄程度で、今ほど海外旅行なんてしていなかったはずだ。そもそも北海道自体も十分に広く、自分が育った北見市から札幌までの移動ですら東京から名古屋に行くくらいの距離がゆうにある。おそらくは今でも高校の修学旅行で他県に初めて行ったって人が大半で、多くの人は飛行機や新幹線に乗る頻度だって多くない。
俺も海外にとりわけ興味はなく、なんなら初の海外は日本全国制覇した後にしようと思っていたくらいだし、今ですら北海道便にかかる1時間半のフライトを超える空の旅に快適さを感じたことは一度もない。生粋の道産子だ。
そんな俺も、いよいよ海外に行く事になった。7年前の話だ。
初めての海外はマカオ。ほどよく近く、ポルトガルの植民地だったとあって、アジアの中でも多少なりとヨーロッパを感じれる場所。2013年の12月31日に今より更にひどいショルダーバック一つで行ってきた。そしてちょうどここからPENTAXはK-5からK-3に変わる。
仕事の業界柄、有給を使うという文化が全然なくて、そういうのも海外に行きたいと思わせなかった理由の一つで、おかげで年末にマカオに行くだけで何十万もかかった記憶がある。そしてどうせ高いならって事でホテルもそれなりにいいホテルにした。
いきなりホテルの写真なのは夜についたからだ。
ホテルの中にベネチアがあり、カジノありの巨大なホテルで、客室以外に窓はなく時間を感じさせないその作りは24時間眠らないという言葉がぴったりで、客室フロアを出ると四六時中人で賑わっていたのがすごく印象的だった。
そして出発した日が12月の31日ということもあり、着いてそんなにしないで新年を迎えることになる。せっかくなのでホテルの敷地内ながらも外に出てみることにした。
この日々撮り散らかしブログ、コロナで外出も減った関係で過去写真を現像し直しアップし続け、しばらく7年前の写真ばかりが続いたが、こんな感じで年をまたいだ。
それじゃなくても初の海外。ここでの想い出は想像以上に非現実的で、北海道産じゃがいもの様な俺はものすごい衝撃を覚えた。
翌朝ホテル客室で見た景色。これが初日の出となった。
ホテル内部だけでも巨大迷路の様な広さだったので、とりあえず朝食を取りがてら中を散策。
ようやく外に出る気になったのはそれから2時間後。
旅行に行ったらあそこに行ってみたいな計画を一切練らない俺は、観光地を回るということを特にしないので、かなり気ままな出発となった。
〈続く〉
※基本文章を書くのが得意ではないので、次からはさらっとスナップメインで散らかします。