転職をして新しい職場で働き始めたのが11月の中旬。
そこからを振り返ってみてもまだ2ヶ月も経ってないのかというのが正直な感想。
新しい職場は今まで働いていた表参道とは環境が180度違って、通勤中も昼の時間もサラリーマンが多い。就業時間も1時間早まったのでなおさらだ。
今までどっぷりと自由な場所で自由な時間を過ごしていた身としては、多少は戸惑いもあった。昼は少しでも出遅れると食いっぱぐれるくらいスーツの人たちで溢れ、昼を休むということはこんなにも殺伐とするものなのかと思った。
でもたいして頭の作りがよくない自分は、早々に過去の時間の過ごし方を忘れ現状に慣れていったし、レトロな雑居ビルの地下街に行きつけも作った。家族で切り盛りしている生姜焼きが美味しい飯屋で、大して通ってもいないのに、帰り際にはいつもありがとうと言葉をかけられ、そこのかーちゃんにはちょっとひいき目にもされてた。
師走に入った頃(よく考えたらまだ入社して2週間くらいだけど)その店のかーちゃんがちょっと体調を悪くし、旦那の嫁が店に立つようになったんだけど、結構本気で心配した。
仕事納め前日、そのお店を出る時旦那から「かーさんが宜しく言ってました」と声をかけられ嬉しくなった。そしてまた年明けからお世話になりますなんて思いながら店を後にしたんだけど、実際年が明けてから行ってみたら、何か違和感を感じた。何も変わっていないんだけど、そこに立っている人たちがまるで違う。戸惑いながら聞いてみたら店が変わっていた。見た目は何も変わっていないのにだ。
閉店するなんて聞いていなかった。
動揺しながらも店を後にし、違う店でご飯を食べながら、店をたたんだ理由を携帯で調べてみる。
でも店の名前すら知らない自分がそこに居た。
※写真はただの散らかしフォトです。