日が落ちる頃の鶴川団地にて。
バイクで通過中、何やら賑わいを醸していたので立ち寄ってみると、お祭りをやっていた。
団地好きとしては、団地のまつりってどんなものなのか的興味で近づいたものの、
その人の量は想像を遥かに超えていた。
団地にこんな人がいることってあるだろうか。
というか祭りとはいえ、何をしたらこんなに集客するのか。
実はこの鶴川団地、ちょっと思い入れのある場所で、それこそ自分が団地好きなんだなって写真を撮り始めたきっかけの場所が2つあるんだけど、その内の1つ。
今から11年前の震災が起きた年、世の中が自粛ムードに包まれている中、沈む気持ちを抑えなんとなくバイクを走らせて迷い込んだ場所がここで、全くひと気のない空間にチープなスピーカーから音楽が鳴り響いていた。アーケード街ではいつ潰れてもおかしくない駄菓子屋があって、その入り口ギリギリに鍵もせず自転車を乗り捨てた少年が入っていき、些細なやり取りをした後、菓子を一個買ってその場を後にする。そんな情景を見ながら、ここって昔は賑やかだったのかもななんて想像した。震災直後のネガティブな空気感も相まってそんな馳せた想いが、団地が好きになったきっかけだったりする。
長くなったがそんな団地が時を経て、いつの間にかちょっとオシャレな塗装を施し、ものすごい数の人を呼ぶイベントまで開催しているだなんて、ちょっと革命だと思った。