フォトブログらしからぬ、読み物系と化してるタイ編5話目。
ダムヌンサドゥアック付近にいたノラ達。タイはあちこちで野良犬を見る。
話は少し前後するが、今回ツアーに参加したのは俺を含め8人。
それとニーさんというサングラスが似合うガイドのおばちゃんと運転手。
・女子大生3人組
・カップル2組
・俺ひとり
そんな構成でワゴンで回った。
よく異国の地で日本人集団の中に身を置くと安堵を覚えるみたいな事を聞くけど、別にそんな事はなかった。カップル2組がもの凄く静かだった。
勝手な期待で老夫婦とか参加してたら一緒に行動したいなーなんて思ってたけど、それは叶わなかった。
ツアーの帰り道、ほどほどに打ち解けた女子大生3人組が車の中で気分良く歌ってた。日本だったらうるせーよ位に思ってたかもしれないけど、外を眺めながら聞いていたその噪音もどこか心地よかった。
各場所で参加者を下ろす。俺のホテルが一番最後だった。
何故かニーさんもそこで降りた。お前も降りるんかい!ってツッコみたくなったが、迎えの時の順番と違って、俺が一番最後に回された理由はそれかなんて勝手に納得し、両手でアツイ握手を交わしお礼を伝えホテル前で別れた。
ホテルの前の通りで待機していた怪しいトゥクトゥクのおっちゃんに、いやらしいチラシを見せられながら、なんとなくニーさんの後ろ姿を見送った。ニーさんは一度も振り返らず喧騒の中へ消えていった。
さてさて、一人になった。
この程よい寂しさこそが、ひとり旅の醍醐味だ。そして昼過ぎだというのにノープランだ。とりあえずホテルに戻って一人だと十分過ぎるほど大きなベッド(キングサイズ)にダイブした。
野生のバナナらしい。
少しうだうだしてると、部屋のドアからノックが聞こえた。
ホテルのねーちゃんだった。お菓子の補充をしに来たようだ。成立していないコミュニケーションを図りながら笑顔で見送った。
落ち着かないくらい広い部屋で、どうしようかなーなんてタバコを吸いながら考えてたんだけど、せっかくだからホテルのプールに行ってみようと思った。そう、せっかくの海外だからって事でちょっとランクの高いホテルに泊まっていたのだ。
とは言っても、タイのプールはある程度のランクになるとついているみたい。本当はもっとラグジュアリーをうたってる所を予約しようと思ったんだけど、タバコが吸えないらしいのでこっちにした。それでもプールの他にジムやサウナも完備されてて、接客の質や高級感もあり、それなりには充実してると思う。
プールサイドの良さげな席を見つけ、ウエイターにメニューをもらった。
英語とタイ語がびっしり書かれた高級感あるそのメニュー表は、安っぽい写真やイラストもなく、何が書いてあるのかさっぱり分からなかった。ウエイターはちょくちょくこちらの様子を伺いに来る。それくらい読むのに苦労してた。だけどそこで焦ったら負けだ。その都度スマイルで追い返した。
ようやく頼んだメニューはこちら。沢山書かれた異国語の中からようやく見つけた「BEEF」の文字。ビーフバーガーだ。ビーフ側と野菜側の2つに分かれてて、自分で好きなだけケチャップをかけて挟んで喰うタイプのやつ。うん。プールサイドっぽくてよいよ。写真は背景と料理どっちを優先しようかと思ったけど、プールなので背景を優先した。なので分かりづらいけど、厚み的にもうまく口に入り切らないそれを無理くり頬張りながら、その後どうするかを考えた。
ホテルエントランス
部屋に戻り、出かける支度をしていたら再びドアがノックされた。新しいタオル類を持ってきてくれたみたいだ。実は今回の旅で、出会った人に渡そうと思って成田で「白い恋人(地元北海道の銘菓)」を買っていて、毎朝チップと共に白い恋人を置いてたんだけど、呼び止めて一つ上げた。伝わらないコミュニケーションで。
しかし随分小出しにルームサービスが来るな、なんて思っていたんだけど、その理由はこの後分かることになる。
続く
《おまけ》
前回の記事でこしあんさんから、少女から買ったキャップが気になって眠れないとの書き込みがあった。それはまずいと思ったので急きょ撮りました。少女作:「キャップ」
※ちなみにこのキャップ、穴の経が広く、かつ浅いためにキャップとしての機能は全くもって果たしていない。
こしあん様、どうぞ寝られますように。