出雲大社の帰り道。なんの前情報もないまま、どうせ泊まるなら温泉地にしようって思って撮った宿が、鳥取にほど近い島根にある玉造温泉。
平日だからか案の定ひと気がなく、静けさが染み入り、だけどそれがちょっとおかしくて心地よい。全然知らない場所だったけど美人の湯を売りにしてて、泉質が化粧水と同じ成分なんだとか。正直美人とか全く無関心な俺にはプラプラしてても少し場違いな気すらした。
温泉地は川を挟んで左右に続いている。飲食店はそう多くはなく、良さげな定食屋に入って人と触れ合おうとしたけど、店主は無愛想だった。食べ終えた後、再びあたりを散策。あまりにも静かなので、ちょっと飲み屋で飲めない酒でも飲もうかと入ってみたら風俗店だった。おいおい、分かりづらいだろって心の中でツッコミを入れつつ、一応システムの説明だけ聞いて店を後にする。
温泉の湧き水を美容液として無料で持って帰れるシステムらしい。
熱いよって書いてあると触ってみたくなるが、説明通り熱かった。
温泉地といえば足湯だ。一通りぷらぷらして満足したので足湯に浸かる。
板が濡れているのは俺が入った痕跡だ。夜な夜な一人足湯に浸かるおっさんとかシュールだ。
こちらが宿の写真だ。朝窓を開けるとそこにはオーシャンビュー。
ではなく湖だ。宍道湖とかいてしんじ湖と読むらしい。ここはしじみが特産らしく、朝食で頂いたしじみの味噌汁は簡易的な作りだったにもかかわらず味は格別だった。
これが窓から乗り出した眺望だ。
チェックアウト後、ホテルの裏手に回ってみた。こうやってみるとなかなかいいホテルに泊まっていたのかもしれない。朝食付きで5000円ちょっとという平日クオリティ。今後平日に泊まりに来ることなんて早々ないとは思うが、万が一また出雲大社にでも行こうってなったらまたこの地に立ち寄ることがあるかもしれない。
そう思わせたのはしじみの味噌汁のおかげだけど。