とにかく上へ上へ登ってみよう。
少年の心を持ち合わせた俺は、目的もなく上へ上へとバイクを走らせた。
陽が傾き光が乏しかったからだ。
昨日の写真もその一連で撮ったものだったんだけど、
そんな事をしてたら、写真の場所にたどり着いた。
ここは決して山とかではなく、ただの住宅街の道路脇。
西日に照らされる、穂と住宅街。
あまりの穏やかさに、同じ場所から何度もシャッターを切った。
要するに今日の写真はすべて同じ立ち位置で
レンズは31mmと55mmの二種類。
普段は見てる人も飽きるよなと思って、意図なく似たような構図で写真をアップすることはないんだけど、ここから一枚って選び難かったし、何を整理して何を足してとかしたら写真ってこんなに表情って変わるよねって意味もあっていっそのこと並べてみた。
全てにおいて言えるのは、センター右寄りに佇む鉄塔が写真の軸。
これが写真の面白さでもあって難しさでもある。
まぁ、それはさておき、ここに住んでる人たちは、この景色の中に身を置き生活してるって考えたらなんだか羨ましいよね。最寄りに駅がないっていうのと、坂道登るっていうのは難点だけど。