目まぐるしく時間は過ぎていってあっという間に今年も終わろうとしている。
にもかかわらず時の流れが早すぎるせいか、年末という実感を感じず28日に仕事を納めた。この時期に年末を感じないと、人として何か大切な気持ちをどこかに落としてきてしまったような、変な不安と寂しさを覚える。
年賀状はいつものように書いたし、心に余裕がないわけでもないし、例年通り過ごしているはずなのになぜだろう。
新しい年を迎える前に髪を切ろうと美容室に行った。スタイリストの若い子は、私は31日まで仕事だけど、もう年末気分ですと言っていた。もしかしたら年を重ねるごとに経験が増す反面、無垢な気持ちが減っていき、若い時から持ち続けていた「年を越す」という特別な感情が欠落していくのかもしれないなと思った。
今日大掃除のために、掃除用具を買いに街をぷらついた。
そんなに時間があるわけでもないから、軽く蕎麦でも食べようかななんて思ったけど、それこそ今日じゃないだろと自分を制し、違うものを食べた。
街はすでに年末モードで、すれ違う人たちもどこかみんなフワついているような気がした。
この街に来てからもう15年か。店に並んでいる門松たちを見ながら、そんなことを思ったら、急に年末なんだなっていう感情が湧いてきて嬉しくなった。
その足でスーパーに寄って正月飾りと鴨とそばを買った。
そして最後にブログを更新できてよかった。
さて掃除でもしよう。
今年も一年ありがとうございました。
みなさまもどうぞ良いお年をお迎えください。