実は自分、未熟ながら弟子というものが存在した。
まぁ、そんな大それたそれではなくて、知人がカメラを借りたから写真を教えてくれといったものだ。
とはいえ自分には技術的な知識は特にない。
絞りがとか、露出がとか、そんな技術はネットで検索しろと突き放した。
むしろ教えて欲しいくらいだ。いや、今はなんとなく知ってるけど。
師弟関係としてルールも設けた。毎日1枚写真を撮って送らせるというもの。
課題を出してそれに従う。
最初のお題は半径10km以内の自然を切り取る。
無断で3回休めばその時点で終了。
そしてその努力に対し容赦なくぶった切る。
嫌なら辞めたらいいし、他を頼ればいい。
それが師弟関係というものだ。(謎)
でもそいつはめげずに付いてきた。
けちょんけちょんに言ってもしっかり付いてきた。
確か最初に送ってきたものはコレ。
いいとか悪いとか分からないけど、撮りたいのは図鑑なのか?って言っておいた。
その後もよく分からない写真を送ってきてはボロクソに言っておいた。
それが師弟関係だ。(謎)
そんなやり取りを2〜3ヶ月続け、
様になってきたように思う。
というか、俺色になってきた 笑
写真もそこそこ撮れるようになってきた頃、お互いがそんなやり取りに飽き、課題は終了。とりわけその他に連絡を取り合う理由もなかったので、そこからそれなりの月日が流れた。
そして先日、近くに来たからという事で飯を食ったんだ。
それが一番最初の写真。
小悪魔の様にこちらを覗いているではないか。
実はこやつ、過去に何度かモデルとしてもお願いしていて、体もはってくれるから結構好きだ。数日前にアップした傘ぶっ飛ばしてるのもこやつ。雨の中、出来を優先して傘を投げてくれる所に好感が持てる。
話はちょっと変わって、過去に何冊かフォトブックを作ったことがある。
一つはスナップを中心とした簡易的なフォトブック。
もう一つは「この街から。」という自分の街を撮り散らかした思い出の一冊。
こういったものを手元に置いておくととても便利だ。
写真仲間にこういった写真を撮ったよというポートフォリオ的な役割になる。それと滅多にやらないけど、街角で急にその人の写真を撮りたくなった時だ。
急に声をかけると怪しまれるけど、こういったものがあるとわりと好感を持ってもらえたりするものだ。
スナップ集はこの世に一冊だけのもので、「この街から。」は複数作ったもののすでに配って手元には1冊。
これらがだ。
全部奪われた。弟子という小悪魔に。
まぁ、最終的には自分の意志であげたんだけど、おかげで俺は自分を紹介するツールを失ってしまった。なんというか手持ち無沙汰でソワソワする。
よって、近いうちに何か作ろうと思う。簡易的スナップブックを。
ところで、久しぶりにあったこやつは、借り物じゃなくてマイカメラを持っていた。
PENTAX機だ。
なんだ、師を真似るなんていいやつじゃないか。
フォトブックを最終的にあげてもいいかと思えたのはそんな所だった。
※実際は弟子を取るほどの器ではありません。
最後に、
当ブログでお知り合いになった「おんなのかめら」のこりのろっささんにも例の写真集を譲ったんだけど、喜んでもらい、記事にして頂きました。ありがたい。
ぶっちゃけいうと、こりのろっささんのテクニック記事を読んでなるほど~なんて思っている身なので、なんか不思議な気分。ともあれ自分が撮ったもので誰かが喜んでくれるなら何よりです。