相手の顔がよく見えなくて「誰(た)そ彼(かれ)」という時間帯。
映画「君の名は」で、ちょっと話題になった言葉だ。
3連休初日、黄昏時には海にいた。海と言っても海に遊びに行っていたわけではなく、ただ海のそばをその時間走っていただけだ。
陽が刻々と落ちていく中、なんとなく車を止めて立ち入った船着き場。
当然人は誰もいなく、海面の揺れに呼応する船のきしみ音。
落ちていく陽が相まって、なんとも寂しい世界を作り出していた。
でもなんかその雰囲気が心地よく、一人で少しの間海を眺めていたが、ものの数分で暗くなったので、地球の回転って早いな、なんてどうでもいい事を考えながらその場を後にした。