1月22日。
東京を含む、普段雪の少ない関東平野部が大雪に見舞われた。
首都圏の鉄道は運休や遅れなどの影響で混乱し、積雪や凍結により事故も増え、街中が麻痺していたかと思えば、案外そういう訳でもなく、我が職場では当たり前の様に仕事をしていたし、外に出てみれば雪が珍しい子供たちがはしゃいでいた。
ましてや大人たちだって滅多に見ない雪が降ると心は多少なりと躍り、たった一晩の僅かな雪でもチープな雪だるまがあちこちに並んだりする。
雪国である北の大地出身の自分はどうだったかというと、これまた例外なく多少なりと浮かれてた。
今晩は辛めのチゲ鍋にしようなんて考えながら、仕事の帰り道、なんとなくカメラを持って歩いた。
普段それなりに交通量もある表参道という街も流石に雪のせいで閑散とし、
人の数もやっぱりまばらだ。せっかくだからプラプラしたら何か面白いものでも撮れるかもしれないとは思いつつも、
自分が思い描いたチゲ欲の大きさには勝てず、最短のルートを選んで帰るあたり、カメラに対する温度は雪ほどではないにしろ低め。
帰り道に寄ったスーパーでは、描いていた豚バラ肉が売り切れていて、みんなやっぱり今宵は豚バラのチゲなのかなんて拗ねながら、
北海道なら今夜除雪入るだろうかとか、北国のしんしんと雪が降る中動く、深夜の除雪車の音を思い出しながら家路についた。
なんとなく辛い方がいいと思って作ったチゲ鍋は、期待以上の辛さをみせ、豚の旨味も入らなかったそれは、想像したよりも残してしまった。
今夜も豚バラを買ってそれにぶち込んで鍋にしよう。
え、何の話だっけ。
