僕らの街に雪が降る時、例外なく団地にも雪が降る。
おい、お前。
どんだけ団地ラバーなんだよ。なんて自分にツッコミを入れつつも、ついつい足を運んでしまったんだ。
こんだけ雪が絵に加わると、ここが表参道だとは誰も思わないだろう。
いや、はなから表参道感は全く無いんだけど。
東京では日常とは言えない雪も、団地に加わるとなんだかとても日常的だ。
ここに住むならこたつに入りながら、みかん食べたい。
チラシでゴミ入れのかごを作って、みかんの皮を捨てたい。
ワイドショーなんかを見てるんだけど、外からは雪かきでスコップを擦る音が時折聞こえて。
なんてしょうもない妄想を膨らましながら、雪溶けに照らされる地面の光に目を細め、
昼ごはんを買いに行った。
そんな就業中の昼下がり。