なんか過去を見つめ直すとかいうワードを使うとちょっと重たい感じがするんだけど、そんな内容の話でもありません。
俺、自分の撮った写真によく飽きるの。特に現像。その時気に入ってた写真もしばらくすると飽きている。いいと思ってた現像も早ければ次の日に飽きていたりもする。
それってきっと下記の二通りの原因があるんじゃないかと思う。
①自分の中のマイブーム
自分の中のマイブームだったりするものが、後々去ってしまって起こる現象。去った後に何故こんな色に魅了されていたんだという。
②自分の目が肥える
その時良いと思っていたものが、色々なものを目にして別に良くないと感じてくる。
でもそれすらはたして、目が肥えたからなのかは写真に正解がない分、わからない。
例えばこれ。
これ撮った当時は市橋織江の影響で、マイハイキーブームだったんでこんな仕上がり。
更に言うとPM2.5だかの影響で見た感じ本当にこんな淡く見えていた。そして特に大きく写真はいじってないんだけどそれなりに気に入っていた写真。
なんだけど改めて見るともう少しシャドウ部分は締めた方がいいかなとか、もう少し彩度上げた方がいいかななんて思ったり。
そして再現像したのがこれ。
これがいいとかって話じゃなくて結局は好みなんだけど、こうなってくるとしっかり色の入ってる、下部の建物たちの入り方がなんか中途半端な気になってきて、そうすると当時この写真がいいって思って選んでいた所から見直そうなんて思った。
そして同じ場所から撮った同環境の写真なのに見え方ががらっと変わってきた。
ハイキーがかった淡い街は、霞が消え色濃い町に。
建物にも立体感が出て、奥行きも加わった。
※この2点も特別カリカリにいじったわけでもなく、主に彩度アップとスミを締めたのみ。
何度もいうけどこれは完全にその時の好みの話であって、どっちが正解と言うものではない。ただ仕上がりにより印象はガラリと変わり、その印象こそが撮影者の色となるんだとは思う。
そしていつの日かまた調整したりして。
◎今回題材に上がった写真は、過去のマカオ旅行のもの。