覚えている人はいるだろうか。
今から3年前、ストックフォトで写真を売ってアイスを食べようと息巻いていた事を。
そして半年くらいかかってようやく5000円に達し、そのお金でアイスを買い、余ったお金でカレンダーを作り、ここの読者に無料で送り散らかした事を。
きっとその後どうなったかなんて気にしている人は一人も居ないと思うけど、ブログというオープンな場所で公言したという事もあって、最終的にどうなったかという報告はけじめとしてしておこうとは思っていた。
思ってから今日ここで伝えるまでに1年経ったけど。
まずいきなり結論から言うとその後やっていない。
もうかれこれ2年も前に。
とはいえアカウントは残っているからアップしていないというのが正しい。
理由をいくつか上げてみる。
◎写真をアップするという行為が全く不労所得ではない
ちょっと内職感すらある。
写真1枚アップするのに、検索ワード的タグを考える必要があり、むしろそのタグが、検索される上でキモとなる。そのタグを考えるという作業に時間がかかり、早くても1枚数分程度は必要だ。当然そこを怠ると検索されないのだから。
◎アップ数が少ないとたかがしれている
ストックフォトにアップした写真が、何千枚と売れるというのは稀なことで、100枚単位で売れていたら上出来だ。
どういう事かというと、数年間で500枚売れた写真が数枚あったとしても、1枚3円なので微々たるものなのだ。
◎写真を撮るという目的が変わってしまう
どうしてもこれが売れそうとか、そういう欲の目で見てしまい、自分を見失ってしまいそうになる。
◎そのうち検索に引っかからなくなる
これがやらなくなった一番の理由なんだけど、検索に引っかかるというのが必須で、どんなにいい写真でも検索上位に上がらなければ目に止まらない。
当然ありがちな空などの写真は無数に引っかかり、その中で上位にというのは相当至難の業だ。
逆にニッチな写真はライバルこそ少ないものの、そもそも検索される事も少ない。
そしてやらなくなった一番の理由は、アップしなくなると今まで検索上位にあった写真達の順番も下がるということだ。
これは正直想定外で、この理屈でいけば、売れ続ける=上げ続けなければならない。要するにそれは割の悪いアルバイトみたいなもので、全く不労所得ではなく、勤労低所得なのだ。
体感的な話になるけど、まともにお金になるまでに最低でも1000枚くらいは必要で、アップに1枚5分かかったとして、要する時間は83時間。1日8時間のフルタイム労働だとして10日ほどだろうか。
ただこれはあくまで最初からアップできる写真が1000枚ある人の場合で、撮って色補正してという、一番時間がかかる作業が含まれていない。
そしてそこまでして一日数百円程度の収入になると思われる。
(俺の場合は多いときで1日600円くらい)
それがずっと続くならその努力は全く無駄ではないんだけど、アップを止めた今はせいぜい50円前後まで落ち込んだ。
ということで今は全くもってアップしていないんだけど、全くお金になっていないかというとそうでもない。
参考に写真ACの換金履歴と現在のポイントを張っておくけど、さんざんいったわりに92000円は稼いでいるし、放置してからも26000円くらいは稼げている。
写真AC内のフォトコンテストで受賞し、アマゾンギフト10万円もらったりもした。
一日あたりの金額としては微々たるものだけど、昨日はこれが売れたとか、どんな写真が人気があるのかとか、ダウンロード履歴をみて楽しむのも悪くはない。
ただアイスを買うという目的をすでに果たし、内職的作業が向いていない自分は割にあわないと思って止めて(アップするのを)しまった。
以上、長くなったけどそんな写真ACの報告でした。
興味があった人の参考になれば。