先日群馬県は吾妻郡中之条の高原にある野反湖へキャンプ的なものに行ってきた。
天気は雨で気温は10度を下回った。
星が見えたらいいなという思いを当初は持ち合わせてはいたが、当日の終日の悪天候にそんな気持ちはどっかに飛んでいっていた。
夜も明日は雨降ってなければいいなくらいな気持ちで布団に入ったんだけど、夜明けの少し前になんとなく目が覚め、窓の外に輝く星が見えた。
寒さを押し切り、急いで外に出てみると、天井が存在しているかのように満天の星空が広がっていた。
とはいえ普段から三脚を持ち合わせていないので、しっかりとした構図を狙うことは出来ず、テーブルの上で撮れる精一杯がこれだった。
愛機PENTAX K-1についているアストロレーサーの機能は普段から使うこともないので、いざという時使い方も分からず、80秒間開いたシャッターでは中途半端に星が流れた。そうこうしているうちに辺りは明るくなり、30分もしないうちに星は消えていく。さらには雲も出てきて一瞬で空を覆った。
ほぼ雲はなかったのに、山の天気は変わりやすいってのを身をもって体感し、悪天候の中に現れた雲の切れ目の、せっかくのチャンスを活かしきれなかった。
まぁそれでもあの日見た星空は、記録したもの以上に心に残された。