もう何日経ったのよって感じなんだけど、三重の旅最大の目的、渡鹿野島の話。
渡鹿野島という島の事を知っている人はどれだけいるだろう?
人口200名ほどのでありながら売春の島と呼ばれ、一昔前、初めてその事実を知った時は勝手ながら浪漫のある島だなぁなんて思っていた。詳しく知りたい人は検索してみてね。
で、そんな渡鹿野島は2013年に島と行政機関が「渡鹿野島安全・安心街づくり宣言」を発表し、当時売春及び斡旋で栄えていたその島は一気に廃れていく。
この平和な日本でも知らないだけでそういう常識では考えられない事がまだまだ存在していてなんか色々考えさせられる。
そしてそんなバックグラウンドをもつ渡鹿野島の今が気になり、夏休みとは名ばかりの寒い休暇で行ってみたのだ。
ちょっとアップに時間がかかってしまったのは、別にメインだから引っ張っていたわけではなく、珍しくフィルムオンリーでという縛りを設けて撮っていたので、手元に写真がなかったのである。
では、下記旅記録をどうぞ。
まず旅と言えば窓際だ。一番最初に撮った写真はコレ 笑
島の写真じゃないのかよって思った人ごめんなさい。
まず東京から渡鹿野島に行くには、飛行機以外全てに交通機関を使うことになる。
それだけに本当行くまで腰が重かった。
新幹線・電車・バス・船といった具合だ。
こちら近鉄特急の窓から撮った、四日市の工場。遠くて分かりづらいよね。奥に見える一本の煙突とそこに立つ煙。それが気になって帰りに、四日市に一泊すると決め、車を借りて見に行った。
志摩のなんとかっていう町からはバスに乗ることになるんだけど、渡鹿野島へ向かう船着き場行きは一日に2〜3本しかなく、その関係で全てバスの時間に合わせて行動する必要がある。 バス自体は想像していたより近代的だった。
船着き場。向こう岸に見えるのが渡鹿野島だ。
ようやくここまで来たという感じ。手前の船が常時往復しているんだけど、逆に乗船時間というものがなく、どうやって島に渡るのか、ギリギリまで分からなかった。
そしてこの写真を撮っている間に、置いて行かれた。そりゃねーぜ。
置いて行かれたの図。後ろに小型船がいて、船が無情に置いていったので小型船のおっさんに船の乗り方を聞いてみたものの、無視された。いいね。その雰囲気。
その閉鎖的な態度に少しワクワクさえした。
仕方ないので、周囲の写真を撮っておいた。特に何も無いけど。
それから間もなくして、再度船が戻ってくる。
あたりに聞こえるのは船のエンジン音だけで、その音が自分との距離に応じて大きかったり小さかったり。その雰囲気もまた物悲しく感じた。
こちら船内。常に往復している割に乗客は全然いない。そして操縦士は俺の事を無情にも置いていくくらい無愛想なので、船内はとても静かだ。
船は渡鹿野島船着き場へ。
ちなみにこの船、タラップ的なものがあるわけでもなければ、どこかにくくりつけるわけでもなく、船の頭を写真の様に、コンクリートのヘリにぶつけ、その間に船上から行き来する仕組み。実に大味だ。操縦士のさじ加減で海に落ちるんだろうなって思う。
そしていよいよ上陸する。
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