10回にも渡ってアップしてしまったタイの話の総括。
タイから帰ってきて3週間が経ち、連休を挟んだせいもあり、ようやくタイの熱も冷めてきた。 ここでも散々写真を見返したので結構お腹いっぱいだ。だけどもここで10回に渡ってアップしたのは、それだけタイに魅力があって、色々感じたからだ。
タイのポスト。日本でもタイでもポストってなんかいい。
正直最初は海外って遠いし、飛行機も自分の中で4時間以内が限度だろうなって勝手に線引してた。実際行くって決めてからも、ネット上のクリックだけで事が進み、特に書類が届くわけでもなく、こんなんで本当海外行けるのかね?なんて不安がずっとつきまとったんだけど、実際行ってみるとなんてことはなく、言葉は違えどあっちの人も同じ人間で、話せないながらも、なんだかんだ向こうの人と色々触れ合えたなって思う。
はためく道をかけるトゥクトゥク。
今回は一人初海外ってのもあって、本当に色々と新鮮だった。誰かに頼る訳でもなく、その地に身を置くと案外開き直れるもので、逆にその環境を楽しめた。
危険だと言われようともやっぱり路地裏が好き。
むしろつくづく思うのは、自分はスケジュールを細かく刻んで行動するのは好きではないんだろうなってこと。誰かが敷いてくれた道に沿ってひたすらついていくだけならまた違うのかもしれないけど。不器用なのか気持ちの持ち方一つで、目に飛び込んでくる景色に対する感じ方が本当に違う。それは写真にも言えることで、その自分の気持ちは素直に写真にも現れるなって思う。きっとそれは写真の第一鑑賞者が自分だからなんだろうけど。
親子で何か分け合ってる姿についシャッターを切ってしまった。
タイから帰ってきて必要以上にタイを調べた。行く前には何も知識を入れていかなかったけど、位置関係や、情勢、経済まで帰ってから色々知った。それを予備知識として発つ前から知っていたら、また感じ方は違うのかも知れないんだけど、自分は帰ってからの復習の方が好きだ。それで更に興味を持てばまた行けばいいと思ってる。
タイの電車内にて。光の落ち方にグッときて。
微笑みの国って言われる理由が気になって調べてみたけど、子供の頃から親にそういう育て方をされているんだとか。辛い時にこれ以上悪いことは起こらない、もう笑うしかない、笑みを浮かべようって。素敵だよね。
タイではノーヘルが目立った。おそらくそれは交通違反だろう。でもかっこ悪いからかぶらないのだそうだ。そのくせこの少年のヘルメットはカッコよくもなければ安全性もおそらくゼロだ。 でもかわいい。
そういえばマッサージ店を探してる時、いやらしいマッサージのお店に案内された。少しだけ日本語が話せるおばちゃんが、顔だけでいいから見ていってって。しゃーないなーなんて冷やかしがてら店内に入ったんだけど、自分の前に女の子が10数人並んで、どの娘がいい?みたいなシステム。そんなつもりで入ってないから、みんなの顔を見渡した後、ごめんね、そういうのじゃないんだよって言って、指圧のジェスチャーをしながら断ったんだけど、それでも誰も嫌な顔一つしない。むしろみんな笑顔で見送ってくれたし、指圧のオススメの店を教えてくれた。日本だったらムスッとして後味悪いだろうなって思った。
自分が主役と言わんばかりに、道の真中に置かれているホットパンツ。マネキンが光を通して更に主張されてた。
バンコクのあちこちで物乞いを見た。夜中に子どもだけで地べたで寝ている姿や、まだ1歳程度の子どもを連れ歩道で座っている親子。五体不満足な人たち。日本にも浮浪者的な人は多々いるけど、向こうの人はしっかりねだる。昔に比べバンコク自体は都会化したんだろうけど、その分貧困の差が激しくなってるんだろうなって思った。でも後々調べてみるとそれもまたビジネスなんだとか。元締めがいて、お金を集めるために身分の低い人の手足を切り、街に立たせる。それで得たお金を回収するのだそうだ。お金のために手足を切るなんて、そんな行為許されない。それでも時折見せた笑みを思い出すと胸が痛む。
路地猫。日本の猫より警戒心がないような。でもコレを見る限りあるような。
タイに行ったことによって、他の国の事も色々興味が湧いた。当然ながら日本とタイとでは情勢も思想も違うからだ。なんか今までより意識が外に向いた気がした。そんな気にさせる旅で、本当色んな意味で、行って良かったなって思う。
飛行機の時間も自分の中では7時間までは許せる気がした。
別にヨーロッパなどこを撮っても絵になります的な場所に行こうとは思ってないけど、また海外行きたいなって思う。
長きに渡り、タイ編に付き合ってくれてありがとうございました。
明日からはまた適当に、写真を撮り散らかしてアップするよ。