自分は旅が好きだと思う。
かと言ってインドに行って人生観が変わったぜ。とかそういうのではない。
そんな放浪する時間も無ければお金もない。
でも行ったことのない地へ行って、その場の空気を肌で感じたり、そこの街の人と会話したり、写真を撮ったりするのが好きだ。
そもそもの「旅」と「旅行」の違いはなんだろうか?
あくまでも主観だけど、旅行というのは目的地を定め、その目的地で楽しんだり観光したりという目的があって出かけるもの。
旅というのは目的地があったとしても、そこまでの移動にも目的であって、自分の行動次第で自由に形成されていく。だから自分次第だしそこに浪漫があり、予測不能な事態に楽しめたり出来るものだと思う。
今回GWに行った旅は何となく行ってみたい場所を定め、宿のみ設定した。
そこに至るまでの行動は自由で、それにこそ車で向かう意味があった。
個人的には旅に出る前、前情報は入れない。その時知る事、感情を大切にしたいからだ。その分取りこぼしも多いかもしれないし、帰ってから後悔する事もあるかもしれないけど、そうしたらまた行けばいいのだ。
以前「運と感性」という名で記事を書いた。
旅というのは特に運の要素が強いと思う。
その道中の地理も分からないし想定できる要素が少ないからだ。
でもだからこそ全てが新鮮で、その感情が写真にものると思う。
話は戻り前回の続き。
滋賀で車を借りておいて、早々に滋賀を離れ、その日のうちに福井についた。
福井という地に行ったことがなかったというのが、今回の場所選定の1番の理由。
そして福井と言えば東尋坊。いや、むしろそれしか知らなかった。
本当は市内に一泊し、早朝に東尋坊に向かおうと思っていた。人が多そうだから。
だけど東尋坊に対する熱も向かっている最中にやや冷め、その日のうちにそのまま直行することにした。何となく次の日は他のことに時間を当てたほうが有意義な気がしたからだ。
そしてその後今回の旅最大の運を引き寄せることになる。
東尋坊に向かう道中、不思議な国へ迷い込んでいったのだ。
〈続く〉