土曜日の話。川で写真を撮っていたら怪しいおっちゃんが近づいてきた。それは別に珍しい事じゃなくて、カメラを持っていたりすると昔写真撮っていたとかいう理由で懐かしがって話しかけてくる年配の人は時々いる。
でもそんな人をあしらうわけでもなく話し込むのは嫌いじゃない。
そしてそのおっちゃんも例外になく写真をやっていて、カメラマンさんだということだ。ただ自称カメラマンも沢山いるし、プロのカメラマンだってピンキリだ。
話半分で聞いていたんだけど、知り合いが西麻布でギャラリーをやっているということで、せっかくなので連絡先を交換しメモしておいた。
翌日曜日、天気もいいし散歩がてらそのギャラリーに行ってみる事に。
ギャラリーは閉まっていたんだけど、せっかく来たしダメ元でインターホンを押してみる。
そしたらたまたま中に人がいたようで川で出会った怪しいおっちゃんに紹介された旨伝えると特別に中を案内された。
ちょうど前の展示が終わり、新しい写真に入れ替えている最中だった。
なぜか話がはずみ2時間くらい居座ってたんだけど、その時わかった事が川にいた怪しいおっちゃんは、ファッション界カメラマンの巨匠で、ずっと某ファッション誌の表紙を撮っている人だという事。人は見かけによらないとはこの事だ。なんか仲良くなったのでまた遊びに来る旨を伝え帰宅。
そして改めて今日そのギャラリーの人物の事も調べてみたらその人物もまた有名な人なのか、明日発売の日本カメラに名前が載っていた。
人ってそういうちょっとした事で繋がっていくんだろうななんて思う。
なんか悪くない週末だった。