ところが実際に写真を選び始めると、気に入ったものなんて60枚もないのだ。むしろこの写真はイチオシってものを思い浮かべようとするとまぁ、浮かばない。そして写真に絶対という基準もなく、更にはその時は好きだった、今見たらよく見える等、自分の中での好みも変わるから尚更だ。
ではどうやって選ぼうか。
一番手っ取り早いのはテーマを決めるだ。カテゴライズする事で自分の今までのお気に入りベスト60を絞り出さずにすむ。
そんな感じで現在2冊の写真集を進めている。
けど、目的もなく冊子にしたい場合は?
最近はプリントサービスも充実してきて、簡単に写真が本になる。なので4冊のフォトブックを試しに作ってみた。
過去に撮ったものを2冊と、K-1に変えてからのここ一ヶ月分の2冊。
そう、なんだかんだ目的が出来ている。
なにも選ばないを選んだ。セレクトするを目的としないで、期間で決めた。しかも4冊も作った。
紙に落とし込まれたものこそ本来の写真のあり方だと思ったりもする。だから目的もなく本にしたっていいと思うのだ。
冊子に落とし込むことで、自分の中でつまらない、もう消してしまおうと思った写真達が息を吹きかえした。
少なくとも今はそんな気持ちでいる。