地元北見の町外れに、ファミリーランドという遊園地がある。
10月に帰省した時、子供の時ぶりに立ち寄ってみた。
幼い頃、いや、物心がつくまではこのファミリーランドというのは遊園地の総称だと思っていた。地元以外の遊園地の存在を知るまでは。
地方に住んでいると、都会と違ってよっぽど親が遠出でもしないかぎり、それ以上の存在を知らないものなのかもしれない。
とはいえうちの両親は自営業だったので、ここに連れて行ってもらった記憶はうっすらとしかない。おそらく母親と1〜2回来た程度だろう。一応遊園地として、コーヒーカップとジェットコースター、メリーゴーランド、ゴーカートという主力的遊具は揃っていたので、子供的には満足できた。
ここの目玉はクレイジーマウスというジェットコースターで、一回転するのがウリだ。当時その一回転が楽しくて楽しくて仕方なかったのを覚えてる。そしてこのファミリーランド、当時からさほど盛り上がってなくて、公園のすべり台のごとく、一度終わったらまた乗ってというループが容易に出来た。
ただ実際の所一回転は楽しかったものの、その他のL字カーブは首への負担も大きく、結構強引な遊具という記憶があって、それこそがクレイジーだなって、最後に中学生になってチャリンコで同級生何人かで行った時に思った。
今回の来園はその中学ぶりで、20年以上も前なので、ところどころの記憶はあるものの、実は感傷に浸るほど鮮明な記憶は残っていなかった。おそらくその程度しか来たことがないってのが理由なんだけど、でも地方田舎の遊園地というのは、もうそれだけでノスタルジックでワクワクするし、そしてこんなに過疎っているのにまだ現存しているというのが凄く嬉しかった。
ところでこのクレイジーマウスというジェットコースターなんだけど、本当にクレイジーなのはこの途中にいるキャットなんじゃないかって、この顔をみて思ったんだ。