東尋坊に行ってきた。さらっと書いたけど前回の続き。
福井といえばって考えたら、何も思いつかなかったからとりあえずここを目指した。
言わずと知れた自殺の名所である。
確かに落ちたら痛そうなんだけど、ここが自殺の名所として名を轟かせるのは火サスのせいなんじゃないかって思っている。まず言えるのはここに行くまでが遠い。
そして案外成功率は低く、飛び込んでも3割程度の割合で生き延びるのだそう。
やるせないじゃないか。わざわざ遠方からはるばる来て、怖い思いをして飛び込んで、あちこちを痛めつつ、死にきれなかったなんて。
それでも東尋坊ではここ10年間で240人近い人が命を落としているそうだ。
そんな困ったちゃんの為に、命の電話ボックスたるものが2箇所設置されている。
別に誰かが飛び込んだという通報をするものではなく、最後に思いとどまらせるためのものだ。
中にはご丁寧に10円玉が10枚前後積んであり、無一文でこの地を訪れた者の救命に一役買っている。
ただ注意してほしいのは今の御時世携帯社会だ。10円玉10枚程度で会話できる秒数はせいぜい2分30秒程度。もし知人からの電話で、これから命を絶つという連絡が東尋坊から来た場合、この記事を思い出し短い時間での説得を試みてほしい。
そんなネガティブな一面とは別に、東尋坊にはカフェがある。
スタバをもじったイワバコーヒーだ。
昨日書いたワンダーランドの入り口にいたおかしなミッキーしかり、福井という県はややパクるのが好きなのかもしれない。
ロゴの使い方も店内も程よくスタバだった。
今回行ったのがGWというのもあってか、この東尋坊という地に求めていた哀愁的なものは全く感じられなかった。風景的なものを切り取りたくても人、人、人だ。
逆にその人口密度のせいで落下しちゃうんじゃないかとすら思った。
そして前回も書いたけど、ワンダーランドに立ち寄って早々にワンダーランドに戻ったので大きな想い入れも特にない。
一度行ってみたかった東尋坊はただの観光地だった。