時を少しさかのぼること5月2日、目が冷めるとこんな景色が目の前に広がっていた。
驚くくらい何もない景色。ここから旅が始まった。
二日分の着替えをリュックにしこみ、仕事を最後までやりとげた一日前の5月1日。そのまま新幹線に飛び乗り、たどり着いたのがこの地、東海道線沿いにある米原市。
新幹線停車駅とは思えないくらい何もない。
そこから電車で移動して、隣にある彦根に到着。
そりゃ彦根まで来たんだ。彦根城へ行こう。駅からちょっと見えてるし。
とは特にならず、駅前に置いてあった城の作り物的なものをみて満足。
彦根城とは真逆の方向を探索する。そこで見つけた危ないという子供の飛び出し注意を促す看板。これをみて思った。本当に危ないのはこんなに錆びるまで見て見ぬふりをし続けている大人たちの心の隙だ。
通りによく分からないトレーと、そこに昔から放置されているだろう空き缶と逆さの急須が置いてある。
とにかくあれだ。サビが目立つ。なぜこんな場所を歩いているのかというと車の調達に向かっていた。使おうと思っていたレンタカー屋さんが駅から驚くほど離れていて、言葉の通り驚いた。
歩く事2km。ようやく車を調達し、たどり着いたのはこんな場所。
そこから車を乗り捨ててこんな道をひた歩く。
しばらく林道を進んで急に現れる謎めいた要塞。
そう、彦根城をすっ飛ばして向かったこの場所こそが今回の目的地。
【続く】