このタイトルみてピンと来る人はどれだけいるだろうか?
おそらくほとんど居ないと思う。
1999年、やべーぞ、そろそろ地球滅亡しちゃうとか思ってた頃、売れていたイラストレーター、ナカムラミツル(326)の出したエッセイ本。
表向きにはダメだとかそんなことを言われ続けてたけど、ひたむきに頑張って今があるよ。みたいなニュアンスで売り込んでたけど、俺にはダメって言われたけど売れたぞ?どーよ?みたいな当てつけにも映った。
俺も写真撮ってて、それがこの場なり、他SNSツールなりで多少なりと人の目にも届くので、それなりに感想を頂いたりする。
『君の写真いいね』
まぁ、大抵が褒め言葉だ。
ありがたく受け止めつつも、自分ではそんな風には一つも思っていない。
まずダメなら口にしないだろうし、いいって言ってもその幅はとても広い。
色んな手段で写真が撮れて誰でもカメラマンな今の世の中。
写真表現ってのは本当に幅広く、それと同じくらい「良い写真」も幅広い。
その層の中間的に位置してる程度の自分の写真が良いわけがない。
ちょっと他と違うことが出来るとよく見えるなんてのは普通にある話だ。
周囲から褒められて調子に乗ってるピエロみたいな人もよく見かけたりするけど、
他人の写真のそれに対してどこがいいんだ?って思ったりする自分も居たりする。
個展やるよ。凄いでしょ。みたいな人もいるけど、個展はお金払えば出来る。
かと言って写真ってのは評価が本当に難しい。
10人居たら10通りの好み、見方がある。
その中で多くの票を稼ぐのは分かりやすく綺麗なやつ。
要するに万人受けするやつ。でもそういう被写体にはあまり興味がない。
昨日、インスタグラムにて10代の女の子が撮っている写真をみて、
うわー。上手い。凄いなーなんて思わされた。
年齢的に経験も浅いであろうその子との違いはセンスなんだろうな。
なんか打ちのめされた感があったのでこんな事を書いてみたものの、今何が出来るわけでもないので、これからも色んなモノと向き合って感じて、淡々と自分の写真を撮り散らかしていくんだと思う。